石油関連銘柄は、コロナショックなどにより、
株価が急激に下落しました。
そして、日本は2030年代までにガソリン車を
廃止するという結論にまで至りました。
この二つの要因により、株式市場では
石油関連銘柄が上昇したり、下落したり
するなどの極端な形となりました。
今回は、そんな石油関連銘柄について
まとめてみました。
石油とは?
石油のできる工程は、
原油が採掘されて、採掘された原油を
精製したものを石油と言います。
その石油から分離されて作られるものが、
「灯油」と「ガソリン」です。
ガソリンは火がつきやすいため、車や飛行機の
エンジンとして使われることが多いです。
灯油は、常温でも燃えにくく、取り扱いも
簡単なため、ストーブなどに使われています。
また、株式市場で石油は景気に左右されやすいため
上がり下がりの激しい銘柄にもなっています。
戦争などの際には、石油関連銘柄は影響を
受けやすいので価格が高くなったり、
安くなったりと影響力がありますね。
石油関連銘柄が上がる訳と過去に上がった銘柄
石油元売りの最大手!(5020)ENEOSホールディングス
ENEOSホールディングスは、東証1部に
上場しており日経225銘柄にも採用されています。
同社は、石油元売りの最大手で石油精製や
電気自動車向けなどにも注力している会社です。
石油大手として世界第6位の規模を
持っています。
同社が、2020年6月に電気自動車の駆動システムを
新開発したというニュースが報じられた際には
株価が上昇しました。
コロナショック後の株価は、
320.1円でした。
しかし、上記のニュースによって
425円にまで、上昇しました!
石油の元売り会社が、電気自動車のシステムを
手がけているということについても
目が離せないですね。
石油元売りの2位!(5020)出光興産
出光興産は、東証1部に上場しており
日経225銘柄にも採用されています。
同社は、石油元売り2位で石油化学や、
原油・石油開発にも手掛けており、
電気自動車への開発にも乗り出しています。
同社は、2020年4月3日に原油市場の
需給改善を受けて株価が急上昇しました。
コロナショック後の株価は、
2115円でした。
しかし、上記のニュースにより株価が
2580円にまで跳ね上がりました。
出光興産は、国内の石油元売り2位に
位置しているため石油関連銘柄としては
目の離せない銘柄ですね。
石油関連銘柄リスト
では、石油関連銘柄のリストを
見ていきましょう。
(5020) ENEOS | 世界第6位の石油元売り |
---|---|
(5019) 出光興産 | 国内第2位の石油元売り。 |
(1662) 石油資源開発 | 石油の開発・生産を行う石油大手会社 |
(5021) コスモホールディングス | 石油元売りの国内第3位 |
(5017) 富士石油 | 石油精製企業の中堅会社 |
(1605) 国際開発帝石 | 原油・ガス開発の国内最大手。 |
(6269) 三井海洋 | 原油の設計・建造の大手会社 |
(5009) 富士興産 | ENEOS系の石油販売会社。 |
おすすめの石油関連銘柄3選!
(5020) ENEOSホールディングス
最安値 320.1円(2020年3月19日)
最高値 520.7円(2020年1月8日)
平均価格 360円台
※2020年内の計算
ENEOSホールディングスは、世界第6位の
石油元売りの大企業です。
石油の事業以外にも、電気自動車の
全固体電池の開発にも乗り出しており、
石油とエネルギー関連の事業を実施しています。
石油関連銘柄としては、真っ先に
注目されやすい銘柄ですね。
(1605) 国際開発帝石
最安値 489円(2020年10月30日)
最高値 1217円(2020年1月8日)
平均価格 580円台
※2020年内の計算
国際開発帝石は、石油開発企業の
大手会社です。
原油・ガス開発の生産最大手であり、
日本政府が「黄金株」を所持しています。
※黄金株は、株主総会の決議を拒否したり
することのできる「権力のある株」です。
石油関連銘柄としては、ENEOSの次に
注目されやすい銘柄ですね。
(5017) 富士石油
最安値 149円(2020年3月13日)
最高値 256円(2020年1月8日)
平均価格 190円台
※2020年内の計算
富士石油は、石油精製会社の中の
中堅会社です。
石油精製の中堅会社でありながら、
2020年の石油会社の売り上げランキングでは
第4位を獲得しているほどの実績を持ちます。
富士石油は、石油関連銘柄の低位株として
扱われることも多いですが、
低位株としては目の離せない銘柄です。
まとめ 今後の石油関連銘柄の行方は?
今後の石油業界は、EV関連などで需要が
少なくなってきますが、石油会社は
EV関連の事業に取り組んだりしているため
石油会社が潰れることはないです。
ただし、企業の吸収合併や買収などが
されていくと石油会社がなくなるという
可能性も充分にあります。
また、石油関連銘柄は景気に左右されやすいため、
「景気に対して敏感な銘柄」と覚えておいて
ほしいですね。
石油は、自動車や飛行機などにも
使われるため身近なものと覚えておきましょう。
あなたの株式投資が良くなる事を
祈っておきます。では。